MINSTやレーザーを併用した重度歯周病の治療症例
MINSTやレーザーを併用した重度歯周病の治療症例
こちら患者さまは、右下の奥歯の歯周ポケット(10mm)による腫れを主訴に来院されました。
レントゲンでは、歯の周囲の骨が部分的に失われる「骨内欠損」が確認されました。そこで今回は、歯ぐきを一切切らずに行う非外科的治療「MINST(Minimally Invasive Non-Surgical Technique)」を採用しました。この方法では、歯肉溝(歯と歯ぐきのすき間)からマイクロスコープ(顕微鏡)で直接アプローチし、歯ぐきや組織へのダメージを最小限に抑えながら治療を行います。
具体的には、マイクロスコープとEr:YAGレーザー(エルビウム・ヤグレーザー)を使い、感染した組織の除去(デブライドメント)と無毒化を丁寧に行いました。再生材料や薬剤は一切使っていませんが、「血餅(けっぺい/自然な血のかたまり)」が安定しやすい環境をつくることで、身体の自然治癒力を最大限に活かす治療を行いました。
主訴 | 歯茎から血がでる |
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治療期間・回数 | 3ヵ月(治療回数:1回) |
治療費(税込) | 歯1本あたり:20,900円 |
治療内容 | ・低侵襲非外科治療(MINST)「歯茎を切らない歯周病治療」 ・マイクロスコープ(顕微鏡)による精密歯周病治療。 ・Er:YAGレーザーで徹底的に清掃:歯根面から歯周病の原因となる「プラーク」を除去する治療。 |
リスク・注意点 | ・腫れや痛み:手術後、一時的に腫れや痛みが生じることがあります。 ・感染の可能性:術後の傷口から細菌感染するリスクがあります。 ・歯ぐきの退縮:治療後に歯ぐきが少し下がる可能性があります。 ・治療効果に個人差がある:すべての患者様で骨が完全に再生するとは限りません。 ・噛み合わせの変化:骨や歯ぐきの形が変わることで、噛み合わせに影響が出ることがあります。 ・術後のメインテナンスが重要:再発を防ぐために、定期的なクリーニングと歯科医院でのチェックが必要です。 |